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企画展示

MODELROOMING × HASHIMOTATION

2019.9.7 - 9.23

時間:10:00 - 17:00

会場:アートラボはしもと 2F

ルーム1・ルーム2

※9/7(土),8(日),14(土),15(日),16(月・祝),21(土),22(日),23(月・祝) 

日程 : 土・日・祝のみオープン

​入場料:無料

​ステートメント

僕らは漂流し、辿り着いた。

本展覧会のタイトル『MODELROOMING×HASHIMOTATION』はもちろん造語で、

Red Hot Chili Peppers の7 枚目にあたる、再起をかけたアルバム『Californication』の響きと似たものだろう。

 

本展覧会は、石原七生、上野和也、加藤真央、村上佳苗によって立ち上げた

ユニット「風景のありか」による企画展示である。

風景のありかの立ち上げから18 ヶ月が経つが、

その間ユニットとして企画立案のために情報の開示と統合に時間を割いてきた。

当然の話だが作品化に向かうプロセスは作家それぞれ異なるもので、当然僕らもそれぞれ違っている。

ではなぜこのようなユニットを立ち上げたのか。

それは“目で捉えた風景が語るヒトの営みを支持体に投影する” という点において僕らは同じ目的を持つものの、

ベクトルが違っていたからだ。

だからこそ同じ展示空間を共有することで互いの視点を補完し合えると考えた。

また興味深いことに、そのプロセスにおいて僕らは対象と向き合う際、

“恐ろしく泥臭い” という共通点を持っている。

4人の視点が泥臭くも交差することで風景を捉える被写界深度は歪ではあるが深くなり、

鑑賞者の焦点は手前から奥へと範囲を広げる。

そして鑑賞者の視点の相関関係に影響を与えることこそが「風景のありか」の目的と言えるのだ。

 

本展覧会では、アートラボはしもとのルーム1とルーム2が展示会場となる。

かつてそこはマンションのモデルルームとして幾多の来場者に晒されてきた空間だった。

来場者が消費したものは、まさに夢である。

本来モデルームとは実際にはない商品のサンプルであり、

モチーフとする住空間と実際に建ち上がるモデルルームには齟齬が生じているものだ。

その齟齬とはヒトが生活をしていく上で必要なものが必要な場所に、

必要な量だけ配置された空間。つまり独自の必然性が生み出した空間である。

またその内部では常態的に起き続けている“専有と共有” のせめぎ合いによる混沌もそれに含まれるであろう。

従来のモデルルームが理想の生活空間像をデザイナーによってアイコン化されてる以上、

そのような要素が入る余地は無論ないのだ。

しかし今回は違う。

風景のありかは“かつてモデルルームだった” この空間を支持体に住空間とモデルルームの捉え方を作品化する。

4人の作家の視点が交差し共存することで「住空間」を再編し、

作品の“専有と共有” がこの空間にそれまでとは異なる呼吸を促がすのだ。

その呼吸する風景は家族の共存風景、ひいては社会の歪な共存風景の縮図といえるだろう。

僕らは作品と生活の融合地点の再提案を鑑賞者に試みる。

それが来場者にとって、住む場所・地域の風景へ、多様な視点から目を向けるきっかけになることを切に願う。

オープンラボ成果展示

MODELCASE

2019.8.24 - 9.1

休館日 : 水曜日

時間:10:00 - 17:00

​会場:アートラボはしもと 1F

入場料:無料

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