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橋本夜景
相模原市緑区橋本という土地は国道16号線と129号線がちょうど交わる場所だ。
その交差点は「橋本五差路」という、交通量も通過時のストレスも年中とんでもなく高い交通の要衝だ。
ちなみに五差路の交通標識は、毎年秋頃開催される相模原市周辺のアーティストスタジオによる「SOS(スーパーオープンスタジオ)」のアイキャッチ画像にも使われている。
1955年に相模原市によって施工された「工場誘致条例」により市内には多くの工業団地が作られたが、そのひとつ大山工業団地(1959年造成)は橋本のど真ん中にある。
その後60〜70年代にかけ都市化が進み、多摩美術大学八王子校が開校し(1971)、東京造形大学八王子宇津貫キャンパスが開校し(1992)、ショッピングモールのアリオがオープンし(2010)、高層マンションも立ち並ぶ橋本は住工が混在している。
工場が多いため橋本のワンブロックは長い。自然と自動車の通る道路は偏るし、実際暮らしてみると移動は不便ではないが同時に快適ではない。
そして自動車など持っていない学生や美術家は徒歩や自転車で工場沿いの長い一本道を移動する。
「橋本夜景」はそんな土地に暮らしたり勤めたりした「風景のありか」の四人の美術家のいつかのどこかの視点と同期している。
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